ナンバーナインブーツ
ナンバーナインのブーツが人気を集めていますが、裏原宿系のナンバーナインとしては、マスコミや芸能人を通しての宣伝と、口コミを主体としたニッチなマーケットをターゲットとした戦略で、先ずは認知度を上げてきました。
ナンバーナインのデザインコンセプトが東京に合うものという、先鋭的ともニッチとも受け止められるものですが、それほどマスプロダクトに拘らず、業界筋狙いである事は容易にわかる事です。
東京に合うとは言っても、いろいろモノがあふれた東京で、それなりのブランドの存在意義を見出されるためには、他にないものを提案する事になりますが、ナンバーナインのアパレルにしろ、小物類にしろ、ましてや今人気のブーツにしろ、ファッションの流れから逸脱するほどのアバンギャルドさはなく、せいぜい温故知新的な、60年代70年代のデザインをリニューアルするか、セレクトした復刻デザイン的なものに終始しているに過ぎません。
それはそれでおもしろくはなくはないですが、デザイナーの宮下貴裕氏の志向自体がその辺にあると言えます。
ナンバーナインの名前もビートルズの曲から取ったものですから、シティ派のカジュアルウェアであり、60年代のノスタルジックなテイストが特徴と言えます。
ナンバーナインのブーツは、ワークブーツとウエスタンブーツに2分されると思いますが、ワークブーツの中には、ワークブーツの他にミリタリーブーツも入りますから、そのバリエーションは結構広く、ナインブーツも生産数も少ない事が効を奏して、人気になっていると思います。
最近ではロック調のデザインへシフトしていっているようですが、ストリート系一本では、パリコレでやっていくには、多少無理があると思ってのことでしょう。
基本的にナンバーナインのコンセプト自体、ファッショントレンドに敏感であり、確固としたポリシーがあるはけではないので、ビジネス的なバランスが他のブランドより聡いものがあるというだけのブランドだと、個人的には思っています。
ナンバーナインのブーツは実際どうかと言えば、値段相当の品質は維持されているが、積極的にお勧めするかと言えば、トレンド派の人には良いかもしれないが、良品をお探しの向きには、同じ値段でもっと良いものがあると言えます。
ナンバーナインのブーツのデザインがカッコ良いと言っている人の多くは、ほとんど若い人で、ライフスタイルを色々模索中の人ばかりです。
ナンバーナインのブーツの場合、スタイル的には既存のブーツのスタイルを踏襲したに過ぎず、魅力はないと言えるでしょう。
ただ目新しいというだけです。